ハーフタイム後も勢いは落ちず、手堅い守りからカウンターを仕掛けてペースを掴む。守備陣はキャプテンのCB横山優雅(3年)を軸に跳ね返し、相手のキーマンであるボランチのU-17日本代表MF神田泰斗(2年)にも時間とスペースを与えない。攻撃陣は瀬尾のポストプレーからサイドに展開してチャンスを創出。なかなかゴールをこじ開けられずにいたが、73分に試合が動く。
競り合った流れから瀬尾が左サイドでボールを収めると、迷わずにゴールを狙う。綺麗な弾道を描いたシュートが逆サイドネットに突き刺さり、桐蔭学園がついに均衡を破った。
残り時間は相手に押し込まれ、CKやFKに加え、ロングスローからもピンチを招くシーンが散見。それでも横山を中心にマークを外さず、空中戦でも先にボールに触れて決定機を作らせない。暑い中でも最後まで足も止まらず、集中力を維持してリードを守った桐蔭学園が凱歌を挙げた。
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関東1部
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