後半に入ると、藤枝東が徐々に主導権を握る。52分、木全のFKは枠を外れたものの、60分には左からのサイドチェンジを受けたMF21増田瑛斗のシュートのこぼれを木全が押し込む。しかし、これはわずかにオフサイドの判定。対する藤枝明誠は球際の集中を切らさず、前線からプレスをかけ続けた
終盤、藤枝東はテンポを上げて勝負に出る。だが精度を欠き、ラストパスがつながらない。83分、MF11望月瑠斗のミドルシュートもゴール右へ大きく逸れた。最後まで藤枝東は決定的なボールを運べず、集中力を失わなかった藤枝明誠が2-0で勝利。勝点を22に伸ばし、プリンス東海残留を勝ち取った。
試合後、藤枝明誠・松本安司監督は「できることだったらもう1回選手権をやらしてあげたいなと思う。もう先週のゲームなんか見てると、本当に何で負けたんだろうって思ったものね」とコメント。怪我に苦しんだキャプテン大石は「走れていたし、自分たちのサッカーができた」と胸を張る。2点目のロングシュートを決めた加藤は「東戦っていうのもあって、モチベーション高く持ってやれた」と笑顔を見せた。
(文・写真=西山和広)
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