最終ラインだけではない。全体としていえるのは運動量。キックオフした午前10時の気温は25℃と夏日。この暑さを考慮してだろう、主将のMF8土田歩汰(3年)は「試合前、運動量をしっかり出していこう」とチームに呼びかけ「そのまま(求めていた運動量を)試合で出すことができました」と振り返った。その言葉通り、運動量を担保に個々の機動力、組織的な連係、前線からのプレス、機を見逃さない攻撃性、それぞれが機能していた。東海大高輪台の黄色と黒の縦じまのユニフォームになぞらえるなら、さながら蜂のような戦いぶりだった。
特に目を引いたのは4-2-3ー1のワントップで起用されたFW11佐藤の動き。154センチの小柄な体型をいかし、前線からボールを追いかけ、チャンスを見るや一気にゴール前に潜り込む。労を惜しまないプレースタイルが2点目につながった。滅私奉公が要求される持ち回りだがFW佐藤は「自由に動けるので楽しくてプレーしやすい」と得たりの表情だった。
▽令和7年関東高校サッカー大会東京予選
令和7年関東高校サッカー大会東京予選

