実践学園FW9本間貴悠とMF10吉浦晴

 大差がついた試合だったが、鍵となったのは前半の先制点。

 日大鶴ヶ丘は相手を自陣に引き込んで、守ってからの一気に縦に走る、堅守速攻が狙い。実践学園は相手の出方は十分承知していただろうが、この大会の初戦とあって多少の固さは見えた。それでも一方的に押すなか、反撃を受けた。前半27分、日大鶴ヶ丘はカウンターからDF5井之上悠(3年)が左サイドから進入。ゴール中央MF8伊東拓海(3年)に渡ってシュートも枠外。さらに同31分にはサイドチェンジからMF11岡本淳之介(3年)がフリーでシュート。これも枠外となった。この直後の34分、実践学園が先制したが、この2つのシーンを踏まえれば、申し分のタイミングのゴールと言っていい。

 前半の戦いをMF吉浦はこのように振り返る。「たしかに外から見れば、前半1点しか取れていないので、固さがあったかもしれません。でも実際、自分たちは初戦なので絶対に厳しい試合になるとわかっていましたし、すべては想定内でした。そのなか前半で1点を取れたのが大きかった。(前半は)まったく焦りもなく、割り切ってプレーしました」。

【次のページ】 2回戦 日大鶴ヶ丘 vs 実践学園(3)

▽令和7年関東高校サッカー大会東京予選
令和7年関東高校サッカー大会東京予選