富士市立は後半にメンバーをがらりと変え、4-2-3-1の布陣を編成。ボランチ窪田永遠(新2年)をボールの中継基地とし、右の小山慶と左の竹内悠二(ともに2年)の両サイドMFが外から果敢に仕掛けた。8分に竹内が左から惜しいシュートを外した2分後、FW遠藤壮大(新1年)が先制点となる決勝ゴールをものにした。
新潟西は4-4-2の布陣で戦い、ボランチ神谷楓羽真(新3年)の球出しや右の須田秀斗、左の増井煌人(ともに新2年)の両SBが機を見て攻撃参加。しかし髙橋朔冬と有本光冴(ともに新3年)の2トップに生きたボールを配給できず、絶好の得点機会はほとんど訪れなかった。
参加3度目となる富士市立の杉山秀幸監督は、新年度で就任29年目を迎える。公立校の教諭としては異例の長さだが、着任時は部員12人だったチームをコツコツと強化し、今では静岡でも強豪の一角に成長させた。
指揮官は「2010年にFC Fujiというジュニアユースを創設し、自前で選手を育ててきたことが実を結んだんだと思います」と強くなった背景を説明し、チームづくりについては「ボールを大切に扱いながら、個人がベストな判断をすることが理想」と述べた。
▽第44回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
第44回浦和カップ高校サッカーフェスティバル

