また主将GK1大竹一輝は「今年の新人戦で東大和南に負けています。そのときに出たチームの課題として、例えばシュートを外した選手に文句を言ってしまうムードがあったので、まずは味方のプレーを信じようという意識に変えました。今日も前後半で得点できず、苦しい展開が多くありましたが、最後までベンチのメンバー、応援メンバーも含めゴールを信じ続けられたのが勝因です」とチーム内の意識の変化を語った。

 この100分間を一言で表現するならば、つば迫り合い。双方、相手に前を向かせない、あるいは相手を遠ざける守備が徹底され、大きなチャンスもなければピンチもない拮抗した試合展開。両チームが互いのペナルティエリア間を動き回った消耗戦となった。

 金子監督は「タフさを磨けたゲームでした。(創価の)シュート数は7本ともっと打ちたかったですが(シュートを打つ)ひとつ手前で止まってしまったり、相手の前で止められました。そこが課題です。一方、ぎりぎりのラインで相手の5バックを攻略することに挑戦しました。前後半いろんな工夫をしましたが、お互いに守備意識が高かった試合」と話せば、東大和南の遠田尚史監督もまた「実力的にもフィジカル的にも拮抗した試合」と総括した。

(文・写真=佐藤亮太)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選