目に留まったのは4-4-2の両サイド、両サイドバックの動き。この4人が何度も果敢に背後を突きながら、ピンチとなれば自陣に戻り懸命に守った。この上下運動が活きたのは決勝点のシーン。DF新川の縦パスが起点だったが、その前のプレー。DF新川が川口青陵のカウンターを防ぎ、マイボールにし、少し前に持ちあがっての縦パスがアシストとなった。

 DF新川は「ボールを奪ったときに前を走っていたのが(FW瀬川が)見えたので、パスを出しました」と話せば、谷内監督は「相手のサイドバックが攻撃参加すると高い位置になることは分析済みでした。ボールを奪ったら、背後を取ることがうまくいきました。そしてFW瀬川がよく足を振ってくれました」と二人を称えた。    

 実はDF新川、CBから左SBにコンバートしたばかりというから驚く。    

 「とりあえずやってみて、できなかったら考える、その繰り返しです。今後、センターバックをやることになったら、ちょっと厳しいですね。サイドバックは楽しいです」と順応している様子。    

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選