東農大三は右の林哉仁(3年)、左の小瀧蒼介(2年)の2列目が外から攻め込み、2トップに最終パスを合わせた。朝霞西はボランチ鈴木裕翔(2年)がパス出しのほか、積極的に敵陣に進入してFW岩渕航太(3年)とともにゴールを狙った。

 前半は東農大三のペースで進み、9分に林が右から鋭いグラウンダーのパスを配給。触れば得点という場面にFW眞島永和(3年)が飛び込んだが、わずかに届かなかった。FW齋藤琉星(2年)は3度惜しいシーンがあり、左に外れた18分と相手CBにクリアされた29分のシュートは決定的だった。

 0-0で迎えた後半は朝霞西がリズムをつかんだ。5分にボランチ久保有輝(3年)が強烈なミドルシュートを放ち、10分には縦パスに抜け出した岩渕がループシュートを狙ったが、わずかに枠を捕らえられなかった。36分、岩渕が左サイドから速いクロスを入れたが、走り込んだ途中出場のMF三上諒介(3年)に少しだけ合わなかった。当てていれば得点の可能性は高かった。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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