1点を追う市立浦和は後半開始から2人を交代。さらに15分には、1年生のFW斉藤正樹を1トップで起用して反撃に出た。同点弾は斉藤を投入してからわずか2分後だった。

 嶋田が左に絶妙なチェンジサイドのパスを送ると、MF宇都峻也(2年)がゴール前に速いクロスを配給。斉藤がマーカーに先んじてヘッドで突き刺した。24分には宇都の強烈なミドルシュートをGKが弾き、そのこぼれ球に素早く反応した斉藤が、決勝点をものにした。

 浦和東は2点目を失った後に3人の攻撃的な選手を送り込んだが、わずかに及ばなかった。

 逆転勝利に市立浦和の大野恭平監督は、「雨が降っているのでシンプルな攻撃を心掛けました。前半にリードされたが、押し込めていたので後半も継続していこうと伝えた」と戦い方を説明すると、「内容的にはあまりいいサッカーではなかったが、勝てて良かった」と3回戦進出を喜んだ。斉藤の起用については「パワーがあって体を張れる」と説明した。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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