「今年のチームはどっしりしているというか、あまりバタバタしないけれど、今日に限っては入りのところで少しバタついてしまったかなと感じます。外からはあまりわからないかもしれませんが、ピッチの天然芝が深めで、(ふだん自分たちが使っている)人工芝とは感覚が違うので、そこに慣れるまで少し時間が必要だったのかもしれませんね」(流経大柏・榎本雅大監督)

 ベンチから「まず、自分たちがやるべきことをしっかりやろう」と、大きな声で選手たちに伝えていたが、その意図は「(ピッチ状態に関係なく)走るところで走るとか、競るところで競るとか、そういう基本的ことが大事でした」と、サッカーの原理原則に立ち戻り、試合の主導権を奪い返す。

 流経大柏が底力を見せつけたのが、前半のアディショナルタイムだ。40+1分に右CKのチャンスを活かし、混戦から同点に追いつく。ゴールスコアラーはキャプテンマークを巻くMF4島谷義進(3年)だ。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選