嵐の中を走り抜けて 浜松商業、悪天候の一戦を制し2回戦へ

雨と突風の中で行われた浜松商vs富士見

 試合前から空は鉛色に沈み、横殴りの雨と突風がその景色を塗り替えていった。グラウンドのあちこちには水が溜まり、ピッチはまるで田んぼのよう。そんな悪天候のなか、インターハイ県予選の1回戦・浜松商 vs 富士見は定刻通りにキックオフを迎えた。

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―――水たまりと風、自然との戦い―――

 試合開始から、芝に吸い込まれるようにボールは止まり、蹴れば水しぶきが舞う。パスをつなぐどころか「サッカーをさせてもらえない」コンディションの中で走り、ぶつかり合い、先に泥だらけになる覚悟が求められた。

 そんな中、試合が動いたのは25分。浜松商のFW12尾島悠太が左サイドからゴール前に抜け出し放ったシュートは雨水を跳ねながらゴールへと滑り込み、先制点。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
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