その後も一進一退の攻防が続く中、迎えた65分。高い位置でボールを保持した浜松商。FW11小栗大翔が混戦を制し、冷静にゴール前にラストパスを送る。泥を跳ね上げながら抜け出したのはまたも尾島。迷いなく振り抜いた右足のシュートが、2点目をゴールに刻みつけた。
―――つなぐサッカーは無理だった―――
試合後、2得点のヒーローとなった尾島は「ピッチ状態が難しくて、ドリブルで仕掛けるのはほとんど無理だった。でも、自分の足には自信があったから、とにかく前に蹴ってもらえれば何とかできると思ってました。取れてよかったです」と語った。
そしてチームを後ろから支えたキャプテンFW9松浦青蓮の言葉が、この試合のすべてを物語っていた。
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選

