試合は立ち上がりから常葉橘が主導権を握る。前への推進力と個の強さで押し込み、チャンスを作るが、なかなかゴールを割れない。前半10分を過ぎた辺りから浜松西もロングスローを軸に盛り返し、互いに様子を探る均衡した展開に。21分、常葉橘MF10長橋聖悟のシュートが枠を逸れ、36分には直接FKが惜しくもポストの右をかすめた。
スコアレスで迎えた後半も、試合のトーンは変わらない。42分には再び長橋がゴール前でボールに反応するも枠の上。63分、個人技で相手を剥がしたMF25小柳希碧がシュートを放つもゴールならず。焦れそうな展開のなか、それでも彼らは“仕留められなくてもチャンスを作り続ける”姿勢を貫いた。
「リーグ戦でもゴールが遠い試合は多い。でも、1回で仕留める力がないなら、チャンスを5回作って1回決めることが大事だと伝えてきた」と監督は言う。
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選

