四日市中央工 vs 四日市南

 「相手が蹴ってくるのは分かっていたので、そのやり合いで自分たちは負けないという強い意志を持って挑みました」。丹羽がそう続けるように、四日市南がDF3齊田隼大(3年)を中心とした粘り強い守備から、FW10今井俊汰(3年)を起点としたカウンターを狙ってくるのは想定の範囲内。前半5分には自陣でのミスを奪われ、MF石川陽磨(2年)、今井と繋いでシュートを打たれたが、以降はDF4双津賢星(3年)を中心にきっちり長いボールを跳ね返す。そこからこぼれ球を相手エリアのスペースに入れて、チャンスを伺っていく。

 7分には前線でボールをおさめたFW17増田莉久(3年)が右サイドに展開。フリーで抜け出したMF10工藤悠眞(3年)がゴール前にクロスを入れたが、先にGK1古川蒼真(3年)が反応し、得点とはならない。以降もFW20篠原知人(2年)らが積極的にスペースを狙うと17分には篠原が右サイドの高い位置で、ロングボールに反応。DF6川井航(3年)に下げて、上げたクロスを増田が頭で合わせ、四日市中央工が均衡を崩した。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選