「繋ぎの練習をやってきたのですが、今日の自分たちのメンタル、芝のコンディションを見て、蹴る方が良いのか、繋ぐ方が良いのか。自分たちが自信を持ってできる方を選んでいる。今日は(ロングボールを)蹴って、FW陣も勝てていたので、そっちの方が得点の匂いがしていた」。丹羽の言葉通り、先制点以降も積極的に長いボールを入れて見せ場を作ると後半2分には丹羽のパスを受けた工藤が右サイドからゴール前に速いボールを展開。反対サイドのMF11鈴木蓮士(2年)が合わせて、リードを2点差とした。

 18分には左サイドでのスローインを受けた増田が前方にパスを入れると、ゴール前を抜け出した篠原がシュート。GKが弾いたボールを丹羽が冷静に押し込み、試合の行方を決定づけた。

 ただ、ここからの試合展開は修正点と言えるだろう。後半はMF7玉井舜(3年)にサイドでポイントを作られ、攻め込まれる場面が増えた。試合終盤は意地を見せたい四日市南が勢いよくゴールに迫り、28分には今井が打ったシュートのこぼれ球を粘り強く繋がれた結果、最後は石川に決められ失点を許した。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選