互いに良さを出し合った一戦は70分で決着が付かず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。札幌大谷が先行となったなかで、迎えた3本目で富山一のFW藤田羚耶(3年)が失敗。札幌大谷のGK安達想(3年)が完璧な読みで止めて一歩前に出た。しかし、札幌大谷は勝利に王手を掛けた状態で5本目を止められてしまう。そして、迎えた8本目。札幌大谷・中村のキックを富山一のGK堀川が阻止。その裏のキックをMF辰巳遼太(2年)が確実に決め、激戦に終止符を打った。
シュート本数は富山一が3本に対し、札幌大谷は11本。相手に3倍以上のシュートを放たれながらも、相手にうまくボールを持たせながら凌いだ富山一が初戦を突破した。
(文・写真=松尾祐希)
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)

