前橋育英 vs 高川学園(写真=会田健司)

 これで追い込まれた前橋育英だったが、選手権で大ブレイクしたMF7白井誠也(3年)が窮地を救った。33分、右サイドでDFと1対1になった白井は迷わずにドリブルで仕掛けると、ボックスに入ったところで倒されPKを獲得。これを主将のMF14竹ノ谷優駕(3年)がゴール左隅に決めて1点差。

 このゴールで一気に前橋育英に流れが傾いた。35+4分、前橋育英は華麗なパスワークで左サイドを崩すと、連続でシュートが相手守備陣に防がれるも、最後はこぼれたところをMF10平林尊琉(3年)がジャンピングボレーでゴールに叩き込んだ。

 試合を振り出しに戻して前半を終えた前橋育英は後半立ち上がりの36分、左サイドのスローインからチャンスを作ると、FW11大岡航未が右足で狙い澄ましたシュートをゴール右隅に決めた。0-2から3連続ゴールで試合をひっくり返した前橋育英は、MF13柴野快仁(3年)を中心にさらに追加点を狙っていく。

 高川学園の粘りもあり、その後は前橋育英に追加点は生まれなかったが、途中出場の選手たちもそれぞれが自分の特徴を生かしてチームに貢献。選手層の厚さも見せつけながら試合を終わらせ、見事な逆転勝利を飾った。

 出鼻をくじかれながらも自力で這い上がり初戦を突破した前橋育英。27日に行われる次戦では2回戦から登場の高知中央と対戦する。

(文・写真=会田健司)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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