スタンドに駆け寄る日章学園イレブン

 61分、日章は左サイドで攻守にわたりハードワークしていた脇元が負傷し、担架でピッチを後にした。代わって入ったのは、この日両チームのメンバーで唯一の1年生、岩元航希。そしてその岩元が、ラッキーボーイとなる。ピッチインの1分後、松田恭成のパスを受けて鵬翔DFをかわすとそのままゴールに流し込み、今度こそ文句なし、待望の先制弾をもたらした。

 63分には鵬翔が反撃を見せ、ショートカウンターからCKをゲット。ゴール前の競り合いに持ち込むも、ボールは日章DFが回収した。1点リードの日章は、攻撃の手をゆるめない。先制から6分後、今度は山下のクロスに大平が頭で合わせて追加点を上げ、鵬翔を突き放しにかかる。1点でも返したい鵬翔だが、主導権は再び日章へ移り試合をコントロール。結局試合はそのまま終了し、日章学園が2連覇を達成。全国大会へとコマを進めた。

(文・写真=高浜確也)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)宮崎予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)宮崎予選