60%の完成度と、確かな手応え 横浜修悠館横須賀、未来へつなぐ2発
横浜修悠館横須賀イレブン
年末年始の風物詩として知られる高校サッカー選手権だが、まだ夏休みにも入っていない6月、すでに選手たちの本気は始まっている。
6月21日、二宮高校グラウンドで行われた第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選1次予選2回戦、藤嶺学園藤沢 vs 横浜修悠館横須賀の一戦もまた、その一歩となる熱戦だった。
正に真夏の日差しが照りつける中、横浜修悠館ボールでキックオフされたこの試合、序盤から展開されたのは、互いに譲らぬミドルゾーンでの攻防だった。10分、藤嶺学園藤沢のMF8天川翔英がペナルティエリア手前のルーズボールに反応するも、シュートは惜しくも枠の上。その瞬間、横浜修悠館横須賀ベンチから「これがあるぞ、気をつけろ」と楠原興志監督の檄が飛んだ。16分には横浜修悠館横須賀が左サイドからFW11楢﨑匠悟のクロスで決定機を演出。ゴール前でMF8寺戸陽哉が頭で合わせたボールは、惜しくも枠の左に逸れた。「前線への鋭い圧力と推進力」で相手陣内に押し込む横浜修悠館横須賀の戦術は明確だったが、藤嶺学園藤沢の最終ラインも冷静な対応でフィニッシュの形を作らせない。気温が31.3度に達したハーフタイムまで、スコアは動かなかった。
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選