殊勲のDF17川下は「背中に当たってのゴールでしたが入ってよかったです」と会心の笑み。決勝点を導いたキッカーはMF19春田太陽(3年)だ。このシーン、FKの位置はペナルティエリアのかなり深いライン際に近い場所。キッカーとしては遠すぎても近すぎても蹴りにくく合わせづらい。しかし後半に2回、この位置から比較的近い場所からFKを蹴っていたため、ある程度、自信はあったようだ。MF19春田は「直接狙おうかと迷いましたが、内に緩いボールをあげれば、誰かに当たって入るかなと考えていました」とイメージ通りだった。

南vs 市立幸
市立幸の得点力を警戒してか、市立南は守勢を保ちながら、堅い守備からロングボールで対抗した。
「最初から相手が構えてくるのはわかっていました。そのためサイドを起点にしてセンターバックの背後を取りにいこうとしました。前半、何度かチャンスはありましたが、最後の質が伴いませんでした」と市立幸の鈴木監督。そのサイドの起点となったのがFW9宇田勇輝(3年)だ。
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選