弥栄 vs 光明相模原

 開始6分、試合はいきなり大きく揺れる。弥栄がパスカットからMF8鈴木千尋のラストパスに抜け出した FW10清水礼暉が最初の決定機を迎える。放たれたシュートに光明相模原のGK1大久保陸翔が反応。コースを変えたボールは左ポストを弾き、失点は免れた。

「今思えば、あそこを止め切れたことが勝因の一つだったかもしれない」と光明相模原の中村航綺監督は試合後に振り返った。

 このワンプレーが、やがてチームの「流れ」を呼び寄せる。

 試合は次第に光明相模原のペースに。そして、前半終了間際の35+1分、右サイドのロングスローからの流れでボールを受けたDF9横山兼志が、左足で鋭く振り抜く。低く突き刺さった一撃がゴールネットを揺らし、光明相模原が1点を先制。

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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