44分にはMF13近藤優羽が倒されて得たFKは不発に終わるが、攻勢の意思は明確だった。51分、右サイドをえぐったFW10吉野水綺が中央へ鋭く折り返す。待っていたのはDF6青柳錬三郎。

「ガラ空きのファーに自分が1人だった。水綺と目が合って『来るな』って感じがあった」と言う通り、冷静に流し込んで2-0。

 さらに、64分には再び吉野が仕掛ける。相手に倒されて得たFKに、横山がドンピシャで合わせ3点目。

 この試合、途中出場ながら2アシストを記録した吉野は「裏が空いていたのは前半から見えていた。狙ってた」と話す。

「ニアに蹴れ。俺がいるから」。リスタート前の横山との秘密のやりとりが、完璧なアシストへと結実した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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