桐蔭学園が見せた“プリンスの強度” 湘南工大附に3-0勝利で準決勝進出
桐蔭学園イレブン
冷たい雨が止むことはなかった。レモンガススタジアム平塚を覆う灰色の空の下、ピッチには水しぶきと緊張感が混ざり合う。第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選2次予選。準々決勝の湘南工大附 vs 桐蔭学園は試合の入りから、両者のスタンスは明確だった。湘南工大附が持ち味のパスワークでリズムを探る一方、桐蔭学園は強度と推進力で主導権を握りにかかった。
10分、その均衡を破ったのは桐蔭学園のDF16 山本龍海。CKのセカンドボールを拾い、左足で流し込む。
「難しい入りだったんですけど、自分が決めようと思ってたんで。勢いをもたらせたのは大きかったです」と山本。このゴールが、試合の流れを決定づけた。
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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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