試合後、桐光学園の鈴木勝大監督は「どっちに転ぶかわからないゲームだった。そういう中で粘り強くゲームを戦えたということは非常に良かった」と安堵の表情を見せた。横浜創英の島崎を警戒し、「ショーン(DF26 エヒギエ翔音オサギオドゥワ)が粘り強く対応してくれた。相手の起点を消せた」と守備面での成功を強調する一方、「チャンスが多かろうが少なかろうが、ビッグチャンスを決めるっていうところに対しては、しっかり意識を持って次に向けての課題としてやっていきたい」と決定力不足を次への課題として挙げた。倉持の決勝ゴールについては、「いい守備からいい攻撃につながって、サイドから最後キャプテン倉持が泥臭く倉持らしいゴールだった」と称賛。キャプテンの成長について「彼はホントに、多分うちの部員55人いる中で技術的には56番目ぐらいの選手だと思う(笑)でもやっぱりチームに与える活動力とか泥臭さとか、そういうものが彼の持ち味」と語り、「兄(倉持快(東京海上フットボールクラブ)が目標とした全国制覇が達成できなかったので、そういういろんな思いも含めて、彼はやっぱり走り続けてる」と、その背景を明かした。今年のチームを「歴代最弱だと立ち上げから伝えてきた」と語る鈴木監督は、「神奈川県の代表権をしっかり獲得できるように、1週間子どもたちといい準備をして、桐光学園らしい戦い方で代表権しっかり取りたい」と決勝への意気込みを語った。
(文・写真=西山和広)
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選

