千葉経大附 vs 鎌ヶ谷

 実際、開始から先制までの66分間をどう捉えているのか。

「多少の焦りはありました」と主将DF2石橋。「1点決めれば自分たちのゲームになると思いました。そこまで時間はかかりました。焦りというか…よく焦らなかったなと。そのあとは自分たちの良さである勢いが出ました」と話せば、MF9金子は右SBのDF22田中から良いクロスが何本も来たことから「いつかは決まるだろうと思っていました」と明かした。それとともにMF9金子自身、決定機がありながら決め切れなかった。しかし常日頃、コーチから「打てば入る。外してもいいから、ひたすら打ちまくれ」と叱咤されていることから気落ちせずゴールに向かい続けた。

 なぜ焦らなかったのか。そこには今年1月に行われた新人戦2回戦 薬園台戦(1-2)の敗戦が教訓となった。この試合、先に2点取られた千葉経済大附。慌てて前線にボールを配球するあまり味方がおらず、得点の機会を作れずにいた。そうなると試合の流れはより悪くなる。ようやく後半アディショナルタイム、1点返したものの、反省が多い試合となった。今回は0-0の状態が進んでもピッチ内から良い指示の声が自然と出て、薬園台戦のようなマイナスのムードが出なかったという。

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▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選