この拮抗した試合をなぜ東葛飾は制すことができたのか。
渡部監督は「3年生の存在」を挙げた。東葛飾は千葉県内有数の進学校のひとつ。一般的に進学校では大学受験に備えて、3年生が夏前に引退するケースが多いが東葛飾は3年生全員が残っている。「(3年生は)最後までやりきるんだという気持ちでやってくれています。そうした気持ちが最後の最後で出たのかもしれません。また交代で入った1、2年生も頑張ってくれ、3年生とそん色ないプレーをしてくれました。トータルの力が出ました」と胸を張った。
決勝点となったPKを得たMF18岩谷は2年生。その大事なPKを決めたFW9吉田は3年生。渡部監督のいうトータルの力でつかんだ価値ある勝利と言える。
(文・写真=佐藤亮太)
▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選

