大阪商大堺 vs 浪速

 後半に入っても拮抗した展開が続く。両チームが選手交代を使いながらゴールを目指したが、それでも得点は生まれない。どちらも譲ることなく試合も終盤に差し掛かると、浪速がラストスパート。自陣のFKからロングボールでチャンスを作ると、ボックス内に侵入した鳥山が縦に運んで左足で惜しいシュートを放つ。さらにCKからDF4上田宗次郎(3年)がヘディングシュートを放つとクロスバーを直撃。終盤は浪速が押し込みながらも決め切れず、そのままPK戦に突入した。

 1本目を成功させた先攻の浪速はGK中岡光(3年)が相手の1本目をストップ。さらに2本目の上田のシュートは相手GKに止められてしまったが、弾いたボールに回転がかかっていてゴールに吸い込まれた。浪速に勝利の女神が味方しているような展開だったが、この流れを止めたのが大阪商大堺の守護神GK1長谷見滉星(3年)。長谷見が相手の3本目を止めてこの流れを断ち切ると、5本目も止めて大阪商大堺が王手。5本目を成功させた大阪商大堺が見事にひっくり返しPK戦を4-3で制した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権大阪予選
第104回全国高校サッカー選手権大阪予選