そして3点目も同じくサイドアタックから。スピードを活かして三吉が左サイドを突破してクロスボールを送ると、中央で待っていたのは齊藤。ジャンプ一番、マークにつく福田を頭一つ上回ってヘディングシュートを叩き込んだ。前半だけで3-0。守備をベースにカウンターからゴールを狙っていた東海大福岡の狙いを完全に打ち砕いてしまった。

　後半も東福岡に緩みはない。4点目は46分、相手のクリアボールを拾った齊藤がペナルティアーク付近から右足インサイドで放った柔らかなコントロールショットが、見事にゴール右隅に吸い込まれる。GK森陸人(3年)にはノーチャンスだった。齊藤はこれでハットトリック。スピードを生かした背後への飛び出し、相手DFを上回る高さ、そして柔らかなテクニックと、それぞれ違った形で奪った3点は彼の能力の高さを物語るものだった。

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