九州文化学園 vs 創成館

 立ち上がりに主導権を握ったのは創成館。コンパクトな形からラインを高く設定して、ボールを動かす九文にプレッシャーをかけていく。攻撃でも速い展開からサイドの幅を使いつつ、主計虎太郎、酒井瑞生、大内隆之介が流動的に動き、九文DF陣に圧力をかける。だが、九文もGK山本大誠、谷川龍馬を中心にしっかりと守りきると、水田凛太朗、谷村哲平、小田琥太郎を起点に徐々にボールを増やしていく。

 タイトな寄せから背後を狙う創成館と、ビルドアップから相手を揺さぶる九文。互いに持ち味を生かすゲームのスコアが動いたのは30分。敵陣でボールを奪った水田が角度のないところから鋭いシュート。これがオウンゴールを誘い、九文が先制に成功する。

 1点を追う創成館は後半から前線の選手を2名入れ替えて縦の圧力を強化するが、九文もボールを動かして反撃。創成館の阿部巧翔、九文のGK山本、両チームの守護神がファインセーブを見せ、両チームはそのまま締まったゲームを展開。だが、62分にクロスボールに対して、創成館の浜本鉄舟がハンドの判定を取られ九文がPKを獲得。これを小田が冷静に決めて九文が2-0。

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▽第104回全国高校サッカー選手権長崎予選
第104回全国高校サッカー選手権長崎予選