以降も技術とスピードを備えた仕掛けを見せたMF10大矢幸輝(3年)を中心に美濃加茂がチャンスを作ったが、「昨年より守備の練習が絶対に多かった。チームで守るというのをみんなでワンシーズン通してやってきた」(水野)帝京大可児の守備は崩れない。アクシデントで10分には佐藤からDF28中根真心(3年)、23分には水野からGK17原田修汰(2年)に代わってもチーム全員で2点目を与えず、試合を進めると39分にはMF8後藤眞生(3年)が4点目をマークし、前後半を終えた。

 帝京大可児は滝川第二に3-6で敗れたインターハイの反省を生かし、夏休み以降は攻撃の意識を変えてきたという。「ボールを大事にするサッカーをやっていると前進して崩しになるけど、前進して突破が大事。押し込んでしまった時は攻撃が失敗しているんだという感覚を持たせるようにした」(仲井監督)。この日の4ゴールはそうした取り組みの成果が出たと言えるだろう。

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▽第104回全国高校サッカー選手権岐阜予選
第104回全国高校サッカー選手権岐阜予選