これでペースを引き寄せた細田学園はその4分後、中村の絶妙なスルーパスを右で預かった小野寺が、ペナルティーエリアに進入すると相手のマークをかわして左足で見事な決勝点を蹴り込んだ。
1点を追う浦和東は、攻撃的な選手を3人投入。細田学園は守備担当を3人送り込むなど、好対照な両者の戦略。中盤戦以降はともに決定機をつくれず、2-1で終了した。
細田学園は前々回大会まで5年続けて8強に進みながら、5回とも準々決勝で敗退。就任10年目、節目の年に初めてベスト4に駆け上がった上田健爾監督は「強豪ぞろいの埼玉でここを突破するのは本当に難しいことを実感してきたので、うれしいというのが正直な気持ちです。長かった? めちゃくちゃ長かったですね」と笑みを交えながら素直な胸の内を明かした。
▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選

