周到な準備を重ね、浦和東を攻略。指揮官は「前線の3人のプレスを断ち切る対策をし、(守備陣が)ボールを動かせたことで、しっかりゲームコントロールできた。1週間いい準備をしてきました」と対策が実ったことを満足そうに振り返った。

 決勝点をものにした小野寺は2年生ながら攻撃の中心選手だそうだ。「後半は浦和東のFWのプレスが弱くなったので、点を取れると思っていた。右利きですがコースを狙って左足で打ちました。自分の強みはスピードを生かした縦への突破と守備の裏へ抜けることです」と話す。

 新座市立第二中学3年では、全国中学校大会でベスト16に入った。初の4強の余勢を駆って初優勝を目指すが、「武南には今年負けていないのでいいイメージがあります。それでもチャンレンジャー精神で粘り強く戦いたい」。157センチの小柄なアタッカーは手綱を締め直した。

【次のページ】 決勝トーナメント準々決勝 細田学園 vs 浦和東(7)

▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選