立ち上がりの一撃と“守り切る覚悟” 富士宮北、袋井商を振り切って初戦突破
先制ゴールを決めた富士宮北MF7池上統真
秋雨の気配が漂う9月20日、ふじざくら球技場。第104回全国高校サッカー選手権静岡予選1次予選1回戦、第2試合のカードは袋井商 vs 富士宮北だった。序盤から試合は大きく動く。開始わずか1分、富士宮北のMF7池上統真がゴール前のルーズボールに反応し、豪快に振り抜いたボールがゴールネットを揺らす。海瀬滝監督も「どういう入りになるかなと思っていたが、最初に1点目が取れたのが大きかった」と語ったように、理想的なスタートを切った。
ただ、その1点は同時にチームを“難しく”もさせた。富士宮北は守らなければという意識が強まり、プレーが硬くなる時間帯もあった。それでもDF陣を中心に「全員で声を出して乗り切れた」とキャプテンのDF3冨永陸太が振り返るように、集中力を切らさず袋井商の反撃を食い止める。袋井商はGK1岩品巧輝を高い位置に置き、ロングフィードで背後を突く攻撃を展開するが、富士宮北は「蹴らせて、そのセカンドを拾おう」と切り替え、守備の形を整えていった。
▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選