サイドから広がった景色 静岡北、攻撃の推進力でつかんだ初戦突破
静岡北イレブン
選手権の静岡予選は、9月の雨空とともに幕を開けた。年末年始にテレビで映し出される全国大会は確かに華やかだが、その前にある各地の1次予選こそが、彼らにとっての“最初の本番”だ。ふじざくら球技場で行われた第104回全国高校サッカー選手権静岡予選1次予選1回戦、第3試合の伊豆総合 vs 静岡北。テーマとなったのは、静岡北が誇るサイドアタックの破壊力だった。
試合は立ち上がりから動いた。開始わずか1分、静岡北が得意とするセットプレーから先制する。CKに飛び込んだのはDF2山下颯来。「絶対に自分が先制点を取る」という決意を胸に合わせた一撃は、チームにとって大きな心の支えとなった。先制点を奪った直後も静岡北はペースを握り続ける。19分にはFW9大高祐がゴール前で押し込みかけ、24分にはMF16土屋翔夢が確実に仕留めてリードを広げる。伊豆総合も26分、エースFW10高畑侑聖がポストを叩く惜しいシュートで意地を見せたが、得点には至らなかった。前半は終始静岡北が主導権を握り、2-0で折り返す。
▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選