2得点を決めた静岡北MF16土屋翔夢

 2得点を決めた土屋は「普段からサイドの選手と仲がいいので、コンビネーションがスムーズだった」と笑顔を見せる。頭での1点目、そしてふかさないよう意識したミドルでの2点目。練習で積み上げた形を本番で出せた自信が、彼を大きくした。「3年生を尊敬しているし、できるだけ長く一緒にやりたい」と語る姿には、世代をつなぐ強い思いもにじむ。

 ただ、盤石の勝利の裏で課題も浮かんだ。市川監督は「守備の集中力やセットプレーの質、強豪相手にどう戦うかはまだまだ」と表情を引き締める。実際、カウンター対応の甘さや決定力不足は、本人たちも自覚している。初戦を6-0で突破しても、その先に待つのは常葉橘をはじめとした県内屈指の強豪だ。

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▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選