静岡学園 vs 清水桜が丘

 清水桜が丘は中央をがっちり固め、サイドにボールが入るや、2、3人がマークに付く徹底した守備を敷いた。なかなか崩せない静岡学園。「前半は攻撃が停滞しました」と川口監督が振り返るようにシュート数は4本だが、惜しいシーンは20分、FW20神吉俊之介のGK強襲のシュートくらいだった。

 この膠着状態はハーフタイムでの指示で一変した。「中盤のゾーンが空くので、積極的に打とう」先制点はまさにその積極性が生んだものだった。決めたゲームキャプテンMF8四海は「ハーフタイムで『もっとシュート打っていけ』と指示がありました。チャンスがあったので振りぬきました。フリーの状態で、タイミングを少しはずして振りぬいたら相手に当たって入ってラッキーでした」とプラン通りの得点。MF24足立羽琉は「ハーフタイムで『シュートがない』とありました。もっと進入するため、アクションを増やすのが大事。そして打ったから(先制点が)入った。シュートがとにかく大事でした」と守備に臆せず、積極的な攻撃が功を奏した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選