“2人のためにも” 磐田東が4-1で科学技術を下し30年ぶりのベスト4

磐田東イレブン

 吹き荒ぶ風が肌を刺す裾野市運動公園陸上競技場。11月3日に行われた第104回全国高校サッカー選手権静岡予選準々決勝、第2試合は磐田東と科学技術の一戦となった。磐田東が持ち前の組織力と個の力を発揮し、4-1で科学技術を下し、1995年以来、実に30年ぶりのベスト4進出を果たした。

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 試合の立ち上がりから両チームが果敢に攻め合う展開に。4分、科学技術がMF8岡本優俐の左CKからキャプテンのMF7渡辺充喜のヘディングでゴールを狙うが枠を捉えることはできない。磐田東も7分、右サイドからMF8加藤侍大のクロスにFW9松尾亮弥が頭で合わせるが、GK正面。試合が動いたのは15分だった。磐田東は左CKのチャンスで加藤が放ったボールに、ファーサイドから走り込んだDF14鈴木海生がドンピシャでヘディングシュート。練習通りの形で先制点を奪う。「こぼれてきたボールをしっかり決められてよかった。自分はヘディングが得意なので」と語った鈴木(海)の一撃が、磐田東に落ち着きをもたらした。

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▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選