「修正力」で掴んだ決勝への切符 浜松開誠館が磐田東を2-0で退けファイナルへ

浜松開誠館イレブン

 11月8日、初冬の気配が漂い始めた草薙総合運動場陸上競技場。雲の切れ間から時折差し込む光が冷たい風に揺れる中、第104回全国高校サッカー選手権静岡予選決勝トーナメント準決勝、浜松開誠館と磐田東の一戦が行われた。3年ぶりの選手権出場を狙う浜松開誠館と、30年ぶりにベスト4へと進出した磐田東。西部勢同士の対決は、経験と勢いのぶつかり合いとなった。結果は2−0。浜松開誠館が後半の修正力と集中力で勝負を制し、決勝進出を果たした。

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 開始早々の3分、磐田東がセットプレーから早速ゴールに迫る。DF13藤田峻のFKをDF14鈴木海生が合わせたがサイドネット。浜松開誠館も17分、MF5加藤涼のシュートで応戦するがGKの好守に阻まれた。互いに中盤での探り合いが続く中、風上に立った磐田東は次第に押し込んでいく。26分、藤田の右CKをMF7遠藤有眞がヘッド。28分にはFW9松尾亮弥がバイシクル気味に合わせるなど、立て続けにゴールへ迫った。さらに32分、ルーズボールに反応した松尾のシュートをGK1吉田壮馬が弾き、セカンドを藤田が狙うも、これも吉田がキャッチ。前半終盤まで磐田東が主導権を握り、何度も決定機を演出したが、ゴールは割れない。浜松開誠館は吉田を中心に粘り強く守り、スコアレスで前半を終えた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選