
2点目を挙げた浜松開誠館MF11岡田瑛太
「前半は0で終われたのがよかった。後半、風を味方に切り替えようと話しました」と、前半キャプテンマークを巻いたMF14水谷健斗は振り返る。その言葉通り、後半に入ると試合の主導権は一気に浜松開誠館へと傾く。44分、左MF11岡田瑛太のクロスのこぼれ球を水谷が右足で豪快に叩き込み、均衡を破った。「感覚的に、あそこはこぼれると思っていた」と本人が語る通り、嗅覚と冷静さを兼ね備えた一撃だった。
勢いに乗った浜松開誠館は61分、右サイドからMF7間渕壱咲のクロスをファーで岡田が飛び込みヘッドで追加点。「練習から意識していた形。まぐれじゃないです(笑)」と笑顔を見せた岡田は、“守備からリズムを作る”というチームの“らしさ”を象徴するようなプレーを見せた。一方、磐田東も最後まで攻撃の糸口を探し、MF8加藤侍大や松尾を中心に反撃を試みたが、浜松開誠館守備陣の統率されたカバーリングがそれを許さなかった。吉田も前回の試合で失点のきっかけを作ってしまった反省を胸に「勝つためにはゼロで抑えることが第一」と自らを律し、終始安定感を保った。
▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選

