10人の戦いで魅せた前回王者の底力 山梨学院が東海大甲府を下し、2年連続の決勝へ

歓喜の山梨学院イレブン
11月1日、第104回全国高校サッカー選手権山梨予選準決勝がJITリサイクルインクスタジアムで行われ、山梨学院高等学校と東海大甲府が対戦した。例年通り多くの観客が詰めかけたスタンドは、試合開始前から熱気を帯びていた。2年連続の全国を目指す山梨学院と、3年連続でベスト4に進出してきた東海大甲府。奇しくも昨年の決勝と同じカードとなった一戦は、定刻通りにキックオフされ、山梨学院が2−0で勝利し2年連続の決勝進出を決めた。
序盤は互いにロングスローやセットプレーを起点にゴールへ迫った。山梨学院は右サイドバックDF2藤井サリューのロングスローと、前線FW9オノボフランシス日華の高さを生かした攻撃を繰り出す。一方の東海大甲府も8分に左CKからチャンスをつくり、拮抗した展開が続いた。20分を過ぎてもスコアは動かず、互いにゴール前での粘り強い守備が光る。均衡を破ったのは37分。山梨学院が左サイドのCKからDF13中村嘉希の折り返しを「いいボールが来たので押し込むだけだった」の言葉通り、オノボが右足で押し込み先制点を奪った。待望の一撃にベンチも大きく沸いた。
▽第104回全国高校サッカー選手権山梨予選
第104回全国高校サッカー選手権山梨予選

