就任6年目の流通経済大柏・榎本雅大監督は、「魂と魂のぶつかり合い。いつも大津さんを意識し、追い付け追い越せでやっています。今日はそんな試合ができました」と述べた口ぶりからも、好敵手との熱戦を制した喜びはひとしおのようだった。

 決勝点を挙げたメンディーは、大津との全国高校総体のPK戦で、9人目のキッカーを任されたが失敗。それだけに雪辱を期す思いは強く、闘争心をたぎらせて試合に臨んだ。「今日は自分が点を取り、後ろでは守ってチームを勝たせる気持ちが強かった」と語り、「去年は選手権とインターハイで負けたので、今回は本気で(タイトルを)取りに行きます」と決意表明した。

 一方、惜敗した大津の山城朋大監督は、「自分たちの距離間でやれて先制できたところまでは良かった。追い付かれても最悪1-1で(前半を終わりたい)と思ったのですが、セットプレーでやられてしまいました」と悔しがったが、「これが4試合目で選手は満身創痍でしたが、彼らはそれを感じさせないプレーをしてくれました」と、最後までファイトしたイレブンを褒めたたえた。

(文=河野正 写真=会田健司)

▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権