「このチャンスをもっと生かしてほしかったです。全体の一体感を増やしたいですが、底上げのところなど、新人戦を含めて、いつだれがどこで出ても大丈夫なチームを最低限作っていかなければならない、それがいまの課題」と渡邉監督。

 さらに「指示したことは誰でもできます。しかし創造性、一瞬の決断、判断力がまだまだ鈍く感じます。その鈍さを無くしていかないと上位チームと戦ううえでは大きな差になります」と選手へさらなる要求を求めた。

 一方、敗れた都立大泉桜。メンバー表を見ると1人足らない10人しか選手の名前がなかった。その事情を前澤麗子監督に聞いた。大泉桜は美術系の学科などがあるため、生徒の男女比は2:8と男子が少なく、さらに運動する生徒自体、少ないとのこと。それでも昨年5人だった部員が今年6月、10人に増えたそうだ。また経験者は中学校でのプレーした4選手。ほかの選手は小学校のとき、あるいは初心者という編成。出場に向け合同チームも考えたが現状の10人の選手で戦ってきた。

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▽令和7年度東京新人戦(新人選手権大会)
令和7年度東京新人戦(新人選手権大会)