そんな中、ファインセーブ連発のGK及川について鈴木監督は「よく落ち着いて相手のシュートを見極めて対応してたなと思います。それだけじゃなくて、DFラインもいろいろとコースを限定したりとかあったと思うので、DFラインとGKの連係の部分が大きいんじゃないかなと思います」とDFラインと良い連係を築けたことも評価していた。及川自身も「この試合通して押し込まれる展開がずっと続いた中で、自分だけの力でなく、チームとして抑えられて良かったです」とチーム全体で良い守備ができたことを手応えとして語った。及川は22日の参入決定戦に向けては、「自分たちが今年始まる当初に目標にしていたプリンス昇格があと一歩のところであるので、そこは必ずつかみ取って、良い勢いを持った上で選手権にもつなげていきたいなと思っています」とプリンス昇格を弾みにして、選手権での躍進につなげようと意気込んだ。

 一方、仙台ユースセカンドは、仙台ユースとのダブル昇格を目指してきたが、それは叶わなかった。セカンドチームを指揮してきた中原貴之コーチは「勝たせてあげられなくて、もう力不足です」と語った。「最初に仕留めてれば多分何ともなかったかなっていうところはあったんですけど」と、相手が強度に慣れる前につくった序盤の決定機を決め切れなかったことを悔やんだ。今季プリンスリーグ東北やクラブユース選手権、プレミアリーグプレーオフなどになかなか絡めなかった3年生選手もこの試合に出場し、ゴールに絡んだ鈴木、藤原もそうした選手たちだった。

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▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2025プリンスリーグ東北 プレーオフ(参入戦)
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