日体大荏原イレブン

 躍動感のある攻撃が光った日体大荏原だが、塙直也監督は「全然まだまだ。公式戦初めての見えない緊張感もあった」と冷静に振り返る。学校のグラウンドは「成城学園の半分ほど」という狭さで、約180人が同時に練習する環境。それでも「上手い選手が集まるわけじゃない。でもみんなサッカーが好きで楽しんでいる」と語り、“東京で一番面白いサッカー”を掲げるチームづくりを続けている。キャプテンの高野はその環境を逆説的に捉える。「狭いエリアで毎日やっているから、試合でピッチが広くなると余裕を持ってプレーできる。あえて狭いグラウンドが自分たちにとってはいい環境」。清水も「荏原がやりたいサッカーで、観客を魅了するために毎日意識して練習している」と胸を張る。実際、先制点の野末は3人目の動きを意識した崩しから得点を奪い、清水は前線からの守備で奪って即シュート。攻守が連動したプレーでそのスタイルを体現した。一方でキャプテンの高野は「無失点で勝ち切りたかった」と課題も口にする。「次の相手はもっと強くなる。1週間の練習で突き詰めたい」。FW望月も「後半、運動量が落ちて前からのプレッシャーがなくなった。体力をつけて次に備えたい」と既に目線は前を向いていた。

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▽令和8年度関東記念大会東京予選
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