東京実業イレブン

 延長に入っても均衡は崩れない。80分、堀越は相手のミスからFW9高木滉祐がシュートを放つも枠外。91分にはFKのチャンスを得るが活かしきれない。それでも98分、試合は大きく動く。ペナルティエリア内に侵入した小川が相手DFのファウルを誘いPKを獲得。キャプテンの井上璃玖が登録メンバーを外れたため、キャプテンマークを巻いた副将のMF6高橋琉が「最初から右と決めていた」と語ったように、迷いなく蹴り込み勝ち越しに成功。そのままリードを守り切った堀越が、死闘に終止符を打った。

 試合後、堀越の指揮を執った藏田茂樹コーチは「東京実業さんのパワープレーにどう対応するかがポイントだった」と振り返り、「経験の少ない選手たちがどう勝ちに持っていくか、その中でしっかり対処してくれた」と選手たちの粘りを評価した。一方で「良い流れの中で追加点をどう取るか、流れが悪い時にどうかわすかはまだ課題」と冷静に分析した。先制点とPK獲得に関わった小川も、「ロングボールやロングスローに苦戦したが、声をかけながら粘り強く戦えたのは成長」と守備面の手応えを口にしつつ、「最後は自分が決めたいという気持ちで仕掛けた」と勝負への強い意識を明かした。

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▽令和8年度関東記念大会東京予選
令和8年度関東記念大会東京予選