前橋育英イレブン

 一方でいきなり追いかける展開となった前橋育英は中盤で鋭い出足の守備を見せたが、攻撃陣は沈黙。前線に良い形でボールを入れられず、昨季からレギュラーとして活躍するサイドアタッカーのMF瀬間飛結(3年)や得点源を担うFW立石陽向(3年)がシュートを打つシーンはほとんど作れなかった。それでも時間の経過とともに高い位置に進入するシーンが増加。すると、前半アディショナルタイムに瀬間がエリア内でシュートを打つと、こぼれ球にFW関蒼葉(3年)が反応してネットを揺らした。

 試合が振り出しに戻った状況でスタートした後半は一進一退の展開となる。前半以上に雨脚が強まったなかで互いにうまくボールが繋げず、中盤での潰し合う場面が増加。長いボールを使って攻撃に出るシーンがともに増え、守備陣にはタフさが求められるシチュエーションとなった。

横浜FCユース vs 前橋育英

 がっぷり四つで組み合う状況下でスコアが動く。82分、途中出場のFW柴田凌輔(2年)からパスを受けた右サイドハーフのMF木下遙(3年)がダイレクトで合わせ、待望の勝ち越し点をゲット。これで勝負が決まったかに思えた。しかし、試合はこれで終わらない。そこから反転攻勢を仕掛けた横浜FCユースはロングボールとセットプレーに勝機を見出し、相手が嫌がるところにボールを入れ続ける。すると、90+4分だ。ハーフエーラインを超えた辺りの左サイドでFKを得ると、横浜FCユースは188cmのGK山岸克斗(3年)をゴール前に送り込む。マークの人数を調整するために「壁は1枚」という指示が前橋育英ベンチの松下裕樹コーチから飛ぶなか、壁は2枚のままでプレーが再開すると、川端のキックに山岸がヘディングシュートを見舞う。これはポストに阻まれたが、こぼれ球をCB吉田雅哉(3年)が押し込んだ。

 土壇場で追い付いた横浜FCは勝点1を獲得。「もったいなかった」と山田耕介監督が振り返ったように、前橋育英は悔やまれる形で勝点3を逃す結果となった。

(文・写真=松尾祐希)

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