慶應義塾 vs 市立橘

 53分、慶應義塾はFW10河島礼央がシュートに持ち込むなど攻撃の姿勢を保ちながら、守備ではラインを高く設定。「長いボールが流れることを想定してハイラインにした」と大方貴裕監督が語る通り、前から圧力をかけて相手を押し込ませない。対する橘は42分、左サイドFW9朝野颯太が運び右へ展開し、最後はDF2和田遼真がダイレクトシュートを放つなど、テンポよくボールを動かして打開を図る。57分にも中央の連係からシュートまで持ち込み、徐々にゴールへ迫る回数を増やしていく。すると78分、MF17繁野航太が左サイドからのFKを直接叩き込み1点を返す。「自分のミスで失点してしまった」と慶應義塾のGK1齊藤亮は悔しさをにじませたが、それ以上の失点は許さず3-1でタイムアップを迎えた。

 この日の慶應義塾に随所に見えたのは準備と共有の徹底だ。先制点をあげた齋藤は「ロングスローは自分たちの武器。こぼれ球に反応できた」と話し、日頃からの意識が結果につながったことを明かす。2点目の白倉も「風と相手の嫌がる形はイメージできていた」と振り返り、偶然ではなく再現性のある得点だったことを強調した。さらに齊藤も後半の守備について「前から行くかブロックを敷くかは練習でやってきた」と語り、状況に応じた判断がチーム全体で共有されていた。

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▽令和8年度関東記念大会神奈川予選
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