KBCvs前原

 だが、KBCの選手たちに焦りはなかった。「準々決勝(の那覇戦)や準決勝(の興南戦)でも、押し込まれる中で最後に点を取って勝つことができていたので焦りはなかった」と知念が語るように、失点からわずか2分後の58分、自陣中央で得たフリーキックからチャンスが生まれる。GK宮城琉生が蹴り込んだボールはゴール前で混戦を生み、途中出場のDF上原颯太郎が粘り強く競り合うと、こぼれ球に反応したのは同じく途中出場の2年生FW新城大河。「思いっきり蹴っ飛ばしたら入った」と、反転気味に右足を力強く振り抜き、たちまち同点弾を叩き込んだ。「今大会あまり思うようなプレーができていなかったので、出たら絶対に決めてやるという気持ちでピッチに入った」と語った新城。ストライカーとしての意地がここ一番で実を結んだ。

 その後は両チームともに疲労が見える中、持てる力をすべて出し切り、最後まで走り抜く諦めない姿勢を貫き、KBCは13本、前原は14本のシュートを放った。しかしKBC・宮城、前原・比嘉健介の両守護神による再三の好セーブに遭いスコアは1-1のまま、20分間の延長戦でも決着はつかず、勝負の行方はPK戦へと持ち込まれた。

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▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)沖縄予選
令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)沖縄予選