エース花城瑛汰が劇的直接FK弾! 神村学園、鹿児島実業を1-0で下し準決勝進出

神村学園FW14花城瑛汰が劇的ゴール
5月28日、令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)鹿児島予選準々決勝が行われ、令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)王者・神村学園が鹿児島実と対戦。スコアレスのまま迎えた試合終了間際にエースナンバー14を背負うFW14花城瑛汰(3年)が直接FKを沈め、1-0で勝利し準決勝進出を決めた。一方、鹿児島実は今大会ここまで2戦31得点と、圧倒的な攻撃力を見せる王者を相手に最後まで粘り強い守備と鋭いカウンターで応戦するも、あと一歩及ばなかった。
立ち上がりに最初のチャンスを作ったのは神村学園。ロングスローのこぼれ球を拾ったMF8伊藤賢人(3年)がシュート。さらに8分にも再び伊藤がゴールを狙い攻勢を仕掛ける。
対する鹿児島実も11分、左サイドを抜け出したMF11當山葵月(3年)が決定機を迎えるが、GK久保侑工(3年)の好セーブに阻まれる。試合が進むにつれて鹿児島実がセカンドボールを回収し、試合の流れを引き寄せていく。するとDF2金城基(3年)の左へのサイドチェンジからDF6知念蒼基(3年)のクロスはクロスバーを直撃。続けて再び知念のクロスに中央でフリーとなったMF7上村優真(3年)が合わせるが、惜しくも枠を捉えられない。前半は鹿児島実が2度の決定機を作るも決められずスコアレスで折り返す。

神村学園 vs 鹿児島実
後半立ち上がりも鹿児島実の勢いは変わらず、41分、シュートのこぼれ球にFW18津波古惺也(3年)が素早く反応し押し込みを狙うが、あと一歩届かない。
一方、神村学園は、ボールを握りながらも鹿児島実の集中した守備に苦しみ、なかなか思い通りの展開に持ち込めない。それでも細かくボールを動かしながら相手のプレスを外し、花城がドリブルで何度もサイドを切り裂いてチャンスを演出。だが最後の精度が合わず、ゴールネットを揺らすことができない。
しかし、後半終了間際にドラマが待っていた。残り3分を切った場面で、神村学園がペナルティエリア左付近でFKを獲得する。
キッカーは花城。背番号14が右足を鋭く振り抜くと、壁の上を越えたボールは鋭くニアサイドへ吸い込まれ、勝負が決した。苦しい試合の最後を締めくくったのは、やはりエースだった。
「昨日の練習でやっていた通りに蹴りました。ニアの壁の上は最初から狙っていました」と花城は値千金の一撃を振り返り、さらに「チームが苦しい中で、自分は14番を任せられているので、自分がやらないと勝てないという思いでプレーしていました。苦しい中で勝てたのは自分たちの強み。もっと神村らしいサッカーをして、2連覇を目指したいです」と力を込めた。
有村圭一郎監督は「今日は背後が取れるシーンが一本もなかったですね。足元でつなぐ時間が多くなって、決定機もありましたけど決め切れなかった。ただ、相手にもチャンスを作られながら何とかしぶとく粘れたことが最後の1点につながったと思います」と試合を振り返った。さらに「相手は当然ウチを倒すためにやってくる。昨年2冠してプレッシャーもある中で、こういう苦しい試合を経験できたのは大きい。最後は役者が決めてくれましたね」とエースの一撃を称えた。
苦しみながらも劇的勝利で準決勝進出を決めた神村学園は翌29日に決勝進出をかけて鹿児島と対戦する。
(文・写真=古部亮)
▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)鹿児島予選
令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)鹿児島予選

