近江 vs 彦根総合

 そうした思いがプラスに働き、序盤から試合の主導権を握り続けた。「相手のフォーメーション的にSBがボールを受けやすかったので、そこから攻撃に繋げようと意識していた」と口にする右の宮川とDF3川上尚馬(3年)の両SBが積極的にボールを引き出し、サイドを起点にチャンスを作ると最初の決定機が訪れたのは前半17分、右サイドを抜け出したFW7安田宙央(3年)のクロスから山岡がヘディングシュート。相手DFに当たったこぼれ球を自らが押し込み、近江が幸先のいいスタートを切った。

 31分には川上が右CKの流れからゴール前に入れたクロスが直接ゴールに向かい、GKのファンブルを誘発。すかさず山岡が詰めて、リードを2点差に広げたが、アタッカー陣やトップ下のMF10今井龍成(3年)が積極的にスペースへと飛び出し、前半だけで9本ものシュートを打っていたため、スコアに満足した様子は見られない。「もっと取れるシーンはあった」と振り返るのは宮川だ。

 ハーフタイムに「前半のことは忘れて、1からやろう」と声を掛け合った近江の選手たちだったが、立ち上がりは相手ゴールに向かう回数が減少。理由についてMF8古荘隆太(3年)は「後半は自分たちの良さである前向きなプレーを出す機会が少なく、ゆっくりする時間が長かった。自分たちの良さを先手で出さないといけなかった」と口にする。

【次のページ】 準々決勝 近江 vs 彦根総合(3)

▽第105回全国高校サッカー選手権滋賀予選
第105回全国高校サッカー選手権滋賀予選